注意事項

このサイトは、ある臨床家の考え方だと思って下さい。
何かの症状はあるが、病院のどの科に行って良いのか分からないと言った方の助けになればと思い、可能な限り簡単な文章で、わかりやすさを意識して作りました。
医療知識がないと、どうしても自分の症状を甘く見積もる傾向にあるので、このサイトをみて安心することなく、必要に応じて医療機関に行くようにして下さい。

症状から判断する肩や首の痛みや凝り(詳細)

横になっても痛みや凝りを感じる

1.思い当たる原因がある


発熱がある、離れた場所からの振動で傷めた場所の痛みが強くなる場合

骨折が原因として考えられます。

 

  • 【発熱】
  • 高齢者や骨折の程度では発熱が見られないこともあるので、注意が必要です。
  • 【振動での痛み】
  • 例えば、背中を叩いてみて痛みを首に感じる場合は、骨折の可能性があります。
整形外科を受診して下さい
  • 整形外科を受診して、異常がなければ、代替療法の方が改善が早い場合がありますので、一度御相談してみるのも良いでしょう。

首の痛み以外に気になる症状(しびれetc.)がない場合

関節や筋肉、靱帯を痛めた可能性があります。

 

  • そのままでも約1ヶ月くらい痛みが減少してきますが、違和感が残ることがあります。
  • 代替療法を受けておくと、痛みの期間が短くなり、また、違和感が残ることが少ないでしょう。
代替療法を受診して下さい

 
ただし、追突事故や何かがぶつかったなど、何らかの外傷がある場合は、必ず整形外科を受診し、骨折がないことを確認して下さい。


2.思い当たる原因がない

内臓の炎症の可能性があります。その他に以下のような症状があった場合は、参考にして下さい。


右肩や右背中での鈍い痛みや凝りがある場合(右肩のみや、左肩よりも右肩が強い場合)

胆嚢炎や胆石に関連するケースがあります。

  • 通常、食事により悪化し、特に脂肪分を多く食べた後に痛みや凝りが強くなります。多くの場合は、食後2〜3時間でピークを迎え、その後に減少します。
内科を受診して下さい
  • 右顎(あご)や右の歯、右腕や右手に鈍い痺れや鈍い痛みを感じることもあります。
  • その他、腹痛(特に胃の周囲に感じる)、発熱を伴う場合は、病院に行きましょう。その際、「右肩の痛み、発熱、腹痛」があることを伝えて下さい。

左肩や左背中での鈍い痛みや凝りがある場合(左肩のみや、右肩よりも左肩が強い場合)

心臓に関連するケースがあります。

  • 運動によって悪化したり、冷たい物を食べると痛みが減少したりする場合は、心臓に関連する可能性があります。狭心症や不整脈、心筋梗塞の可能性があります。
内科・循環器科を受診して下さい
  • 左顎(あご)や左の歯、左腕や左手に鈍い痺れや鈍い痛みを感じることもあります。

 
もちろん、日常生活や身体のクセ(手を伸ばして、携帯やテレビのリモコンなどを取る)として、片側の肩や背中痛みを感じる場合もあります.
ただし、内臓の問題であった場合は、代替療法での治療では改善がみられませんので、内科などの受診をお願いします。


背中全体が辛い場合

呼吸器の可能性があります。

  • 呼吸が苦しかったり、喉の痛みや咳などがある場合は、肺炎、気管支炎、気胸や風邪などの可能性があります。
内科や呼吸器科を受診して下さい

 

関連情報

緊張性頭痛

多くは、不良姿勢による筋肉の緊張や筋肉のアンバランスによる緊張が継続し、その結果として、頭痛が出てきます。
首の前後の緊張や肩凝りが原因で出てくる頭痛です。


片頭痛

多くは、頭の中の血管が拡張して、循環が良くなり過ぎるために、血管が広がったために頭痛が出てくると言われています。
ただし、頭痛の出方によって、血管が一時的に狭くなったために出ていると思われる片頭痛もあります。


混合性頭痛(複合型頭痛)

緊張性頭痛と片頭痛の混合による頭痛です。


群発頭痛(群発性頭痛)

現在は、三叉神経と呼ばれる顔の感覚に関わる神経と頚部の自律神経が関わっていると考えられる頭痛です。


ムチウチ後の頭痛

交通事故や歩行時に、交差点などで不意に何かにぶつかるetc.の急な原因で、首周囲の筋肉や関節、靱帯に傷がついた状態です。その傷が原因で頚部の筋肉が緊張する。


視力矯正後の頭痛

突然、視力が上がるために、その変化に身体が対応しきれないため出てくる頭痛です。
近年、レーシック手術後に頭痛を訴える方が増えてきました。


歯や顎の問題による頭痛

顎関節症と診断されている・されていないに関わらず、食事内容(硬い食べ物)や長時間の会話の後に見られやすい頭痛です。


大後頭神経痛

主に首の凝りが原因で、神経が圧迫され、その結果、神経が支配する領域に痛みを感じます。


頚椎原性頭痛

筋肉や靱帯などに大きな問題が無く、首の関節が原因で、頭痛が出てきている状態です。


脳腫瘍が原因の頭痛

脳に腫瘍があり、その腫瘍が脳の中で広がるため、頭痛が出てきます。


脳血管が原因の頭痛

脳の血管が切れて、頭の中で広がるため、頭痛が出てきます。


眼や耳や鼻が原因の頭痛

それぞれの場所の疾患により、頭痛が出てきます。
代表的なものとして緑内障、耳炎、副鼻腔炎があります。


浅側頭動脈炎

側頭部にある動脈に炎症が起きた状態です。炎症があるため側頭部に痛みを感じます。


帯状疱疹

体力や免疫力の低下により、神経に沿って帯状疱疹がおき、そのため痛みを感じる状態です。


高血圧性頭痛

血圧が高い状態のときに感じる頭痛です。


低血糖性頭痛)

食事を食べ損ねた昼過ぎや長時間寝た後に感じる頭痛です。


脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群)

一般に外傷(交通事故や転倒)により、脳を浮かべている液体が漏れ出てくるために頭痛を始め、様々な症状を感じるようになります。


その他の病名

上記の多く見られる疾患以外にも様々な原因が考えれらます。単純な筋疲労などがあります。

関連情報

手のしびれ

単純な首や肩の凝りや痛みだけではなく、手や腕に痺れを感じる場合、別の病名になることもあります。